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Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

技術的な断層を登る

2014-06-07 | アウトドーア・環境
金曜日の晩に南プファルツに出かけた。BASFの「マラソンマン」に登って貰うためである。石切り場に行く予定にしていた「農民」も遣ってきた。後者はそこを先週やったので他の私の課題から始めたが、少し反省材料があるので、改めて纏めよう。

そこのより難しい割れ目の後続を含めて、マラソンマンは動きがとてもよかった。それほど走っていないようで、先週は高等技術学校の自転車ツアーをやっていたということで、理由は分らないが前回の同行時に比べても動きが良い。

我々の協会セクションの中で登れる一人になりつつある。冬の室内シーズン中に新しい靴を勧めて購入させたが、それをうまく使いこなして足で立つ技術を身につけて、摩擦登攀にも大分慣れてきている。

特に第二ピッチの根気の要るあまり中間支点の取れないところでも、可也上の方まで上がってから支点を取っていた。自信を持っているのだ。なるほど段と段の間隔が大きいので小柄な者にとっては乗り移るのが厳しいが、彼にとっては楽に立ち上がれるのだろう。それにしても若干気になっているのは、その全身のバネを使いながら登る登る方で次の段階でネックになるのではないかと感じた。

当然の事ながらバネを利用することで腕力を節約できて、摩擦を上回る力を掛けなければ動的に解決できるので、登る速度も速くなるのである - ビッグウォールでは登る速度よりも確保地点つくりなどの時間が遥かの重要であることも付け加えた。しかしそこで落とし穴となるのが、ルートファインディングを含めた中間支点の設置の煩わしさを避けようとする傾向であり、あとの祭りとなる墜落事故などである。

二年前の事故を状況を語ったので、その真意は分って貰えたと思うが、技術的には静的に登る難しさと、中間支点設置の体力や技術力に尽きる。特にボールダーを始めてから静的な登攀の必要性と難しさにより目覚めたのだが、自分自身がそうであったようにそこに技術的な断層があるような感じがする。



参照:
講習会の代わりに指導 2014-06-03 | アウトドーア・環境
十分な合格点に満足 2014-05-06 | アウトドーア・環境
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